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★中国茶の分類
中国のお茶はその発酵の度合いと製造法などにより青茶、緑茶、白茶、黄茶、紅茶、黒茶の6つに大きく分けられます。烏龍茶はその内の青茶の中の一種です。広大な国土の中国では地方によって飲むお茶の種類に特徴があります。例えば香港では黒茶、福建省の一部で飲まれているのは烏龍茶(青茶)ですが、雲南省の一部の地域では黒茶が常飲されています。白茶、黄茶はかなり高価なお茶のため常飲することは稀で、お祝いの席など特別な場合に飲まれているようです。
★ 中国茶と日本茶の違い
1)バリエーション豊富な中国茶 日本のお茶は、番茶、煎茶、玉露、抹茶などの種類がありますが、すべて緑茶の部類で、この点からいうと、中国茶はとてもバリエーションが豊富です。また同じ緑茶でも製法が異なり、茶摘み後直ちに行われる加熱の際に、日本では茶葉を蒸しますが、中国では釜で炒める点に違いがあります。
2)何度も愉しめる中国茶 中国ではお茶は香りを楽しむもの。良い香りを中国語で「清香(チンシャン)」という言葉で表現します。そのため、冷たくして飲む習慣はありません。お湯を注ぎ、淹れている間に立ち上がる香りを楽しみつつ飲むのが一煎目。ニ煎目では味わいを、三煎目は茶葉が十分に開いた形を楽しめます。淹れるごとに、味の変化を楽しめるのも中国茶の魅力のひとつです。
★中国茶の保存法 プーアル茶などの一部のお茶を除き、茶葉は長期間の保存は向いていません。美味しいお茶は美味しいうちに。開封後はできるだけ早い内に飲みきりましょう。
保存のポイント:
1)湿気を避ける 茶葉を冷蔵庫や冷凍庫で保存するのはあまり適しません。密閉状態が悪いと湿気を吸ってしまうほか、冷蔵庫の他の食材の臭いが茶葉についてしまいます。
2)光を避ける 直射日光が当たる場所は絶対に避けましょう。また、透明袋やガラス容器などでは光を通してしまい、茶葉の劣化を早めてしまいます。
3)高温、酸化を避ける 急激な温度変化や高温の場所は避けましょう。また、茶葉は酸素に長時間触れてしまうと酸化し、香り、味が落ちていくので必要以上に空気に触れさせないことも大切です。
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